梅しごと2019|ジッパー袋で仕込む梅干しの記録

ジップロックを使った梅干し作りの記録。仕込みから土用干しまでの工程を写真とともに綴る。

はじめに

毎年やっている梅しごと。 2019年の記録を、写真多めで残しておこうと思う。

ここ数年は梅干しだけじゃなく、梅酒や梅シロップも作っていた。 けれど、作ると満足してしまって、食べるころには少し飽きている。 瓶の奥で静かに時を止める梅たちを見るたび、今年はもういいかな、と思った。

というわけで今年は、甘い系はお休み。 梅干し一本勝負。

これまでは、義母と一緒に仕込みをして、 漬けたものを2kgほどを持ち帰り、 自宅で見守りつつ土用干しだけする、というスタイルだった。

最初から一人でやるのは、今回が初めて。 どれくらい作るのが正解なのか分からず、 とりあえず例年どおりの2kgにした。

2kgって結構あるんじゃないかと思っていたけれど、 こうして並べてみると、案外少ない。

完熟梅を洗っているところ

梅干し作りの材料

「いい塩梅」という言葉があるけど、 梅干し作りをしていると、毎回この言葉の意味を考えてしまう。

義母は年によって、 塩に砂糖を足してみたり、減塩を意識してみたり、 そのときの気分でアレンジしている。

一方、初心者の私はというと 冒険する勇気もなく、基本の作り方をなぞることにした。

  • 青梅2kg
  • 塩360g(梅の重さの18%)
  • 赤じそ100g
  • 塩15g

梅干し作り、漬け込みまでの工程

まずは梅を洗い、水気を拭き取りながら丁寧にヘタを取る。 この作業、地味だけど好きだ。 ヘタがぽろっと撮れる瞬間が、妙に気持ちいい。

完熟梅のヘタを取り除く

本来なら焼酎を使うところだけど、用意していなかったのでパストリーゼで代用。 食品にかかっても大丈夫だし、ネットでも使ってる人を見かけたので、 たぶん問題ない。 とはいえ、パストリーゼ使用は自己責任

梅干し作りにパストリーゼ

ジッパー袋で漬けるので、まず袋にシュシュっと。 梅にも振りかけて、混ぜながら全体に行き渡らせる。

ジップロックの消毒

 

梅の消毒

塩を加えて、梅全体にまんべんなく。 ここは手を抜かず、しっかり混ぜる。

梅に塩を混ぜ込む

ジッパー袋に移し、ボウルに残った塩も忘れず入れる。

空気を抜いて真空にするため、 ストローで吸う方法にチャレンジしたんだけれど……

ジッパー袋を真空にする

ウゥッ!

パストリーゼのアルコール度数が高く、 思いっきりむせた。 焼酎でも同じだと思う。

このワザを紹介していた料理家さんは、 一体どうやって吸っているんだろう。 コツがあるのか、それとも肺が強いのか。

というわけで、ストロー方式は断念。 適当に空気を抜いて、今日はここまで。

ジッパー袋に仕込んだ梅

ちなみに、今回使ったジッパー袋はIKEAのいちばん大きいサイズ。 本当はマチ付きの大きめジップロックを買うつもりだったのに、 すっかり忘れてしまって、急遽このIKEA袋に頼ることにした。

でも結果的には大正解。 2Kgの梅が、驚くほどぴったり入った。 このサイズ、なかなか使う時なくて余りがちだったから、 ようやく活躍の場を与えられた気がして、ちょっと嬉しい。

液漏れが心配だったので袋は二重に。 梅と同じ重さの重石が必要とのことで、2リットルのペットボトルを代役にした。 トレーをかませて、重みがなるべく均等にかかるように工夫する。

梅干しの重石にペットボトル

一晩経つと、袋の底にはしっかり梅エキスが溜まってきた。 同時に、発酵が始まってガスも発生するので、 ジッパーを少しだけ開けて空気を抜き、また静かに閉じる。 再び、ぎゅっとした真空状態へ。

梅干しの重石にペットボトル

このまま、だいたい1週間ほど。 梅の変化を横目に見ながら、しばし待つ時間。

梅干し作り、赤紫蘇を加える工程

赤紫蘇は、どうせならたっぷり使いたい。 そう思って買ってきたものの、何グラム入りなのかよく分からないままレジへ。 帰って量ってみたら、だいたい100gくらいだった。

まずは丁寧に水洗いして、大きめの茎を取り除く。 水気を切ったら、塩(15g)のうち半分をふりかけて、ひたすら揉み込む。 いわゆるアク抜きの工程だ。

これが思った以上に時間がかかる。 なかなか塩が馴染まなくて、根気が必要だった。

十分に揉み込んだら、出てきた紫色の汁をぎゅっと絞って捨てる。 そして残りの塩を加え、もう一度同じことを繰り返す。

さっきまで大きなボウルにあふれんばかりだった赤紫蘇が、 驚くほど小さく、ぎゅっとまとまった。

梅干し用赤紫蘇のあく取り

これを、塩漬け中の梅の上にそっとのせる。 梅が空気に触れないよう注意しながら、あとは梅雨明けを待つだけ。

梅干し作り、土用干し以降の工程

梅雨が明けて、晴れ予報が3日間ほど続いたら、いよいよ土用干し。 干しネットを久しぶりに引っ張り出してみたら、中に小さなクモが……。 (ヒィーっ!)

そっとティッシュで取り除き、念入りにパストリーゼで除菌。 さらに日光消毒までしたけれど、それでも直接食品をのせるのは気が引けてしまい、 結局クッキングシートを敷くことにした。

干しネットで梅の土用干し

ちなみに、去年の梅干しについてた赤紫蘇も一緒に干して、ゆかりにする予定。

クッキングシートを敷いておくと、梅が網にくっつかないので、 ひっくり返す時に破れる心配がないのが嬉しい。

赤く染まった梅酢も、忘れず一緒に天日干し。 本当はガラス瓶のほうがいいのかもしれないけど、今回は琺瑯で。

梅酢の土用干し

梅は、雨に濡れないよう天気とにらめっこしながら、3日間干す。 朝に外へ出して、夕方前には室内へ。 この繰り返し。

干した梅酢は瓶に移して、料理用に保存。 今年の紫蘇も別の瓶に分けておくと、後々使いやすい。

梅酢の保存

干した赤紫蘇は、すりこぎで砕いて自家製ゆかりに。 薄く干していれば手で簡単に砕けたかもしれないけれど、 面倒くさがって塊のまま干してしまったせいで、思った以上に硬くなってしまった。

自家製ゆかり

そして、3日間しっかり干して取り込んだ梅がこちら。

出来立ての梅干し

表面に塩が浮いて、見た目もすっかり梅干しらしくなった。 試しにひとつ口にしてみると、 「すっぱーー!」というより、「しょっぱーーーー!」。

まだまだ、味が尖っている。 このまま3ヶ月ほど寝かせて、角の取れた、まろやかなしょっぱさになるのを待つ予定。 年明けあたりからが食べ頃かな。 今から楽しみ。